難しい関係?!ベースとエフェクター 

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「1度使ってみたいんだけど・・・、どうやって使うんですか?」

店頭に立っていると1週間に1度くらいでしょうか、このようなご質問を頂きます。

エフェクターについてのご質問なのですが、特に新製品が出て・・・といったことではないのです。
≪新製品でもないのにどういう事?≫ と思われた方も多いかもしれませんが、そう思われた方の大多数はギタリストの方ではないでしょうか?

もうお分かりかもしれません、そうなのですこの手のお問い合わせはほぼ「ベーシスト」の方から頂くのです。

ギタリストの方でしたら、比較的早い段階で色んな音色のアイテムをお使いになられるのでご自身で使い方やビジョンが あり、また違った切り口のお問い合わせとなるのですがベーシストの方はエフェクターを使ったことが無い方が多いのです。

昨今の音楽シーンにおいて、サウンドの多様化やジャンルの複雑化に伴いベース用のエフェクターも以前に比べると増えてきているとはいえまだまだエフェクターは「ギターの物」という印象をお持ちの方は少なくありません。

そんな中で、
「ある曲をコピーする際にエフェクターが必要となった」
「いつも使っている練習スタジオのセットではもう一味音が足りない」
「バンドのメンバーに違った音作りをしてくれと頼まれた」
「LIVEの短いリハだけでは思うような音作りが出来ない」

といった様々な事情があってご来店されている方が多いように感じます。

お問い合わせいただく動機というのは上記のように千差万別なわけでございますが、一様にして皆様お気になされている点がございます。

それは、
「音痩せしませんか?低音削られませんか?」
と言うモノでございます。
やはり、バンドのボトムを支える楽器ですのでその点を皆様気にされております。

個人的な見解もはらんでおりますので、あくまで主観となりますが・・・

結論から申しますと、古いものはさて置き最近のベース用エフェクターはほとんどのモデルで「音痩せ」や「低音がもっていかれる」といった印象は受けません。

エフェクターをOnにしていないバイパス状態でもエフェクターが原因で音色・音圧を損ねる事というのは≪まぁ無い≫と個人的には思っています。

長くベースを弾いてこられた方なら体験された事があるかもしれませんが、「ベースはアン直、エフェクターを使うのは邪道」という風潮がどうしてもございます(笑)

そういった意見があったのは、恐らくベース用エフェクターが出始めた頃やベーシストがギター用エフェクターを流用して使用していた時代に作られたセオリーだと思うのです。
確かに、10年以上前のモデルなどになりますと正直音痩せします。
イコライザーでLEVEL調整するか、それに合わせてアンプの音量を調整し曲中踏みっぱなしにするか?ボリュームペダルをかませるか・・・本当に悩ましいものでした。

また、ギター用を流用しますと、そもそも音域が違う楽器のものを流用しておりますので低音が対応せず思いっきり削られます。

楽曲のボトムを支えるという役割から(音が痩せる、低音が無くなる)といった事はベーシストよりも他メンバーから嫌がられる事が多いです(笑)

そういった不遇の時代がベーシストとそれを取り巻くエフェクターにはございましたので、
「ベースでエフェクターを使うのは難しい」
という印象をみなさんお持ちなのではないかと。

恐らく、私は普通のベーシストの方よりは色んなエフェクターを使ってきた方だと思うのですが
「本当に最近のベース用エフェクターはいいよ!」
と声を大にして言いたいのです。

お話をお伺いして一緒に店頭で色んなエフェクターを試しておりますと、みなさん楽しそうにされておりますし、ご自身の抱えておられる課題が意外と簡単にクリアされたと仰られてお帰りになられる事が多い気が致します。

事実、ギターと比べますと難しい点も色々とあるのですが、
プリアンプとして・・・、空間系を使ってみたい・・・、スラップの時にコンプを・・・、思い切り歪ませてギターの様なサウンドを・・・

と思いを馳せておられたり、悩んでおられたりする方は思い切ってエフェクター導入してみてはいかがでしょうか?
ただ単純に色な音色が使えるというのは面白いものですし、曲作りやアレンジのインスピレーションの助けにもなりますし、何より目立てますし(笑)

多様化している音楽事情はもとより、演奏する場所自身も多様化している時代ですのでサウンドバリエーションが求められているのも事実でございます。
そんなニーズに合わせてのエフェクターでの音作りはもう「邪道」ではないと思います。

難しいと敬遠せずベースにもエフェクター使ってみませんか?

 

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