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実際に聞いて確かめてください。

噂を検証シリーズ2 アコギのブリッジピンの素材で音色に違いはあるか

第2回目となる噂を検証シリーズ、今回は
「ブリッジピンの種類でどれほど音が変わるか」について検証してみたいと思います。

アコースティックギターはエレキギターやベースと比べて
パーツ交換が可能な箇所が少ないのは事実。
ではパーツ交換による音色の変化は楽しめないのでしょうか。
だとすると少し寂しい。。。

そこで、今回は「ブリッジピン」に注目してみました。

ほとんどの方がご購入時のピンのまま使用されているかと思います。
もちろん、そのまま使用しても演奏には全く問題はございません。

でも・・・もし、ブリッジピンを変えるだけで理想のサウンドに近付けるとしたら、
あなたはどうされますか?

さて、皆様も耳にしたことがあるかもしれませんが、
ブリッジピンにはエボニー、ブラス、牛骨、プラスチックなど様々な種類が存在します。

今回はこれら代表的な4種類のブリッジピンによる音色の違いを検証してみたいと思います。
それではさっそく始めていきましょう。

条件

同じアコースティックギターにそれぞれのブリッジピンを装着して演奏。

<使用機材>

アコギ:Martin D-28 '77
弦:Martin M-140(.012-.054)
ピック:Fender おにぎり形 ミディアム
録音機器:ZOOM H4n

<検証方法>

ブリッジピン各種類毎にストローク・アルペジオ2種類の演奏を行い、
音色の違いを確かめました。演奏内容もほぼ同じです。

検証

スマートフォンからご覧の方は、音声を再生するには画面をズームしてください。

【牛骨】 - 牛の骨を削って作ったもの

牛骨

・アルペジオ
適度な倍音成分もあり心地よいサウンドが楽しめます。
音にエッジはなく温かみがありますがエボニーよりサスティンが感じられました。
ソロギターなど、1音1音を際立たせたい演奏に向いているでしょう。

・ストローク
高音~低音がバランスよく出ており、適度なサスティンもあります。
レスポンス性が非常に心地よく歌物のバックに映えそうなサウンドです。
ギター1本での弾き語りでも迫力のあるサウンドを得る事が出来そうです。
「ギターのボディサイズを素直に音に伝えてくれる材」という印象を持ちました。

【ブラス】 - 真鍮(銅)

ブラス

・アルペジオ
ピン自体に重量があるからでしょうか、音のサスティンが4種類中最も豊かに感じられます。
トーンも艶やかになり、ピックでのリードプレイも際立ちそうです。
Martinの000サイズやOMサイズと組み合わせるとかなり艶がでそうな音色です。

・ストローク
悪く言えば暴れたサウンドですが、よく言えばゴージャスなサウンド。
4つの中では最も音が派手な印象です。
非常に倍音成分豊かで高音のシャリンとした鳴りが素晴らしく出ています。
全体的には「高級感とサステインのあるプラスチック」といった印象。
バンドサウンドに埋もれないような耳に付きやすいアコギサウンドが得られます。

【エボニー】 - 黒檀(固く、重く、耐久性のある木材)

エボニー

・アルペジオ
材質がブリッジと同じ木だからでしょうか、
4種類中で最も輪郭の角がとれたアコースティックな鳴りをしています。
サイド&バックにマホガニー材を使用したギターと組み合わせると
より温かみのあるサウンドを得る事ができそうです。

・ストローク
ザクザクとした中音域のおいしいところが特に出ているところに注目です。
低音~高音までバランスよく鳴っており、温かみのあるサウンドが特徴的です。
60年代のレコードなどに聴けるアコースティックギターサウンドを求めている方に
オススメの独特な丸みがあります。

好みは分かれますが、この音色にハマる人はこれをずっと使っていたくなるような音色です。

【プラスチック】 - 合成樹脂

プラスチック

・アルペジオ
低音~中音域は強く感じませんが、高音域の煌びやかさが特徴的です。
「バンドサウンドの中でも埋もれずにライトに鳴ってくれるアコギのサウンド」
というイメージにぴったりな印象です。
「足し引きなくギターそのものの音色を素朴に引き出すピン」といった印象です。

・ストローク
倍音は少なくレンジの広さはあまり感じられませんが、
強めにコードストロークをしても音がばらけずない、
クリアでまとまりのある現代的なサウンドが特徴的です。
低音域が過剰に出ないのでアンサンブルの中でも使いやすいサウンドでしょう。

結論

「どの材質も個性豊か!演奏ジャンルに合わせて選ぶとGood!」

どの材質も異なる個性を持っていますので、
どういう音を狙うかによって使用するブリッジを変えていくのも一つの方法です。
※音色は上記音声でご視聴・ご参考ください。

「プラスチックは安いからダメ」「牛骨は高いからどんなときでも良い」
などという選び方ではなく、ひとつひとつの個性を見極めて使い分ける事も良いでしょう。

中音域がもう一味欲しいMartinにエボニーピン、高音の抜けが欲しいGibsonにブラスピンを
使用するなど弱点を補う使い方も出来るので夢が広がりますね!

パーツの改造で音色を変えられるのは何もエレキギターやベースだけではありません。
手軽に、時として劇的に音色を変えられるパーツがアコギにもあることが分かりましたね。

弦交換の際にサッとできてしまうくらい簡単なので、
今のサウンドが少し物足りない方は是非お試しあれ!

噂を検証シリーズ

次回は「ACアダプタと電池の違いについて」を検証します。
エフェクターを使用した際、ACアダプタと電池では何が違いが出てくるのか
両方を比較してメリット・デメリットを検証したいと思います。
エフェクターに関しては、よく使われる歪みと空間系(ディレイ)を使用します。

楽しみにお待ちください!

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